2015に観た気がするアニメまとめ

前も似たようなものを書いた気がするし随分昔の話だけど、メモがたまってきたので再度。。

  • ★0は、観る価値なし。途中で切ったまたは観て損した。基本的には掲載しないが、最後までみたものは誤ってもう一度みてしまわないために掲載
  • ★1は、一度くらい観てもいいかも
  • ★2は、ちゃんともう一度見返してもいい
  • ★3は、絶対に観とけオススメ、名作、僕の好みの作品

攻殻機動隊ARISE

★1
ええ観ましたよ。攻機税払った感じ。謎のヒールが出てきて、最新のCGで、巨悪と人間の矛盾に立ち向かっていく定番ストーリー。少佐の中の人が田中敦子から変わって少し幼くなったのは誰かの好みなんだろうか。戦争帰りのスレた感じをもっと出してほしかったところ。灯台下暗しを地でいったつもりなのかもしれないけど、やっぱりなかなか笑い男は超えられないなーという。

シドニアの騎士 第九惑星戦役

★2
第二期というよりは、前作と連続的なストーリー。人工カビと彼女の登場で人類側強くなりすぎた感があって、そもそもカビとは何ぞやとか胞衣とは何ぞや、ガウナの正体は!?みたいな謎に迫ってほしかったが、原作の進行具合によるものか。

* 攻殻機動隊SAC 2nd GIG

★1
SACを観た人ならまあ惰性で見るのもよかろう。ヒールとしての合田はやはり、笑い男に比べると魅力に欠ける

シドニアの騎士

★3

これは非常によかった。人類vs謎の天敵、敗北の歴史を書き換えるSFで、グラフィックスもよかった。衛人をはじめとする人工物のマットな質感と、ガウナのキモい生身感が対照的で盛り上がる。でも宇宙空間は真空なのであのガウナの柔らかい感じ、内部気圧がかなり0に近くないと風船みたいに膨らまないのかな…かなりの低圧だとして、シドニア号の内部でも普通に潰れずに活動できてるの不思議だとか今になって心配になってくる。

個人的にはイザナよりもサマリさんですなー

機動戦士Vガンダム

★1

ユニコーンが完結したあとに宇宙世紀シリーズはやはりコンプリートしなければと思いつつ敬遠していたが、どこかのスレをみてカテジナさんの悪女ぶりは要チェックやし、せっかくバンダイチャンネル課金したしで一念発起。

全50話は伊達じゃない。富野史上唯一本人の認める駄作という評判もさすがで、これにはかなりの忍耐を要した。携帯電話がなかったり、ウッソが一人で地下のデータセンターを維持していたりと、宇宙世紀もかなり後の時代とは思えないなかなかのレトロ感もよかった。肝心のカテジナさんはやはりなんともいえないクズで、それなりに丁寧に葛藤を描こうとしたものの、馬に乗るようなノリでガンダムに乗られては数多のモブパイロットたちは涙を禁じ得ないだろう。彼女がニュータイプ的に描かれているような気もしたがそこが曖昧になっていて、単なる人類の戦争みたいになってしまっている。

こうなるとシャクティがお姫様という伏線も胡散臭くなってきて、これまでの宇宙世紀史上最大の出木杉感が演出されたスペースオペラに成り下がってしまう。ガンダムに帰依するものであれば必見だし、なんとかギリギリ一般人にも見られなくはない駄作の作り方としては参考になる。

Vガンダムシリーズのメカっぽい感じは悪くないし、時代が進歩してあそこまで小型化できたという人類の技術の発展には目を見張るものがある。

昔書いたメモがあった

アルドノア・ゼロ2クール

★0
あまり覚えてない…惰性だった

アルドノア・ゼロ

★1
最初の3話は見る価値がある。圧倒的な戦闘力、戦略での敗北を少しずつ知恵と戦術の優位でひっくり返していく様はかなりの見ものだ。宇宙人、開始時点で圧倒的な状況で、そこまでもってくる知能がありながら慢心して開始後は圧倒的な無能からサクサクと負けていくところに視聴者に絶望感を与えていくだろう。

最初の3話までは非常に面白くて続きが気になってしまう(スレインとの戦略、戦術的駆け引きが繰り広げられるのを期待…)けど、それが時間をかけて裏切られてしまう。

翠星のガルガンティア

★3
AI感を微妙に醸し出すチェインバーのウィットのきいた会話と圧倒的な戦闘力が非常に面白くて、それだけでずっと気持ちよくみていられる。転送前はヒディアーズには圧倒的に負けていたところがさらに爽快感を出している。物語後半に進むに連れて、あーきっと昔の人種差別もこんな感じだったのかなーなどと思いを馳せるけども。。。

作画はプロダクションIG、原画は鳴子ハナハルだけあって非常に安心して観ることができる。やっぱりリジットさんかな。

楽園追放

★2
どこの感想をみても尻、尻、尻…まあたしかにそうなんだけど、フル3DのCGで人物を描写するのに、表情以外に手間をかけて魅力を出していくところはたしかにそこしかない気もする。だけどまあ、物語のテーマとしてもまあまあ面白くて、人間とは何ぞや、肉体なのか、精神なのか、知性なのか、みたいな問いを改めてシャッフルしたところを評価したい。最初、アンジェラはコンピューター上に実体があり、地上に出るに当たって肉体を改めて合成するとか、フロンティアセッターの正体はアレとか、いろいろ常識を考え直して人間性を見つめ直す…というのはSF的には古くて新しいテーマであるが、それをこーゆーポップなメディア若者たちに問い直していくのは必要なことだと思う。なぜなら若者は全ての古典をカバーできるわけではないから。

ロボットアクションや戦闘シーンもスピード感があって、音楽もノリがよいです。

攻殻機動隊SAC

★3
士郎正宗のうるさいオタクSF漫画を物分りの悪い知ったかぶりのオトナ向けに上手く焼き直したのが押井守だとすれば、これはより広い層にカッコよくポップにリーチして、コンピューター、インターネット、兵器の未来を見せて親しみやすくするための意欲作。単なるハイパーSFで、勧善懲悪に複雑な伏線と伝統的なプロットを当てはめるとこうなるというお手本のような作品。笑い男の正体と動機を知ったらみんなホッとするはず。ARISEやSAC2を見なくても、これさえ見ておけばよかろう。

DVD買うならこの逆輸入Boxがオススメです。26話全部入ってこの値段。しかも元が日本語なので字幕などの問題がない。

機動戦士ガンダムUC OVA 1-7

★3

私の少年時代にリアルタイムで放送されていたガンダムはVやGという、イマイチすぎるものばかりで、大人になってから初代やZ, ZZなどを改めて観たはいいがどうにも古めかしくて納得できていなかった自分にやってきた福音がこの作品。随分前にふとしたきっかけで見始めたらしい。この作品でいちばん好きなモビルスーツはなんといってもNZ-666クシャトリヤ

HGUC 1/144 NZ-666 クシャトリヤ (機動戦士ガンダムUC)

HGUC 1/144 NZ-666 クシャトリヤ (機動戦士ガンダムUC)

これまでの宇宙世紀もの(初代、Z, ZZ, 逆襲のシャア)をユニコーンの予習のために改めて観てよいかもしれないと思えるくらい、昔からのファンに気を遣った作品。昔からの顔ぶれがありつつも、初登場の新しいキャラ、ZZから大きく成長したキャラ、沢山出てくる。…でありながらも、これまでのガンダムになかった3DCGの本格導入、モビルスーツのマットな質感、福井晴敏の描く魅力的なキャラクター、ガンダムが初めての人が観てもわりと面白くなるようにできているのではないだろうか。

映画に不満があるとすれば、インダストリアル7での戦いでクシャトリヤがコロニーを破壊したような見方になってしまっている点か。小説版を読めばわかるのだが、実際にコロニーを破壊する戦い方をしたのは未熟なロンドベル側であって、クシャトリヤはメガ粒子砲どころかファンネルも抑えて使うという徹底ぶりだった。