Vガンダムを(やっと)観た

さて宇宙世紀シリーズはほとんど観たしなあ…楽園追放面白かったけど、バンダイチャンネルで観たアルドノア・ゼロはイマイチだったなあとか考えていたところで、次は何にするかなあとボンヤリとバンダイチャンネルをウロウロしていたところ、うっかり間違えて月額課金してしまったのが4月の中頃のことであった。せっかくだから2週間あるし退会するまえに何か見ておこうと考えていたところ、昔どこかのスレで「話が進むにつれて、カテジナさんがどんどん変わり果てていくところのが見どころ」という評価をみかけて興味が湧いていたVガンダムをみることにした。せっかくだし連休の暇つぶしにもなったのだが、全部で51話もあったので結局一ヶ月かかってしまった。

www.v-gundam.net

初期のダラダラと観ている間にちょっと調べたときの富野翁の自作品の評価が面白くて余計に興味が湧いてしまった。

何がダメなのか探してください。
この作品は全否定したいと思っているものです。このような結果になったのは、全て監督の責任です。何かの間違いでこのBlu-rayで見た方は『機動戦士Vガンダム』の何がダメなのかを探してみてください。そこから気付ける人がひとりでもいらっしゃればBlu-rayとして出した意味があると思っています。

さて本編は…宇宙世紀でいうと130年とかそのあたり、UCから40年ほどあとのこと。ウッソ・エヴィンは地球の不法居住者で、カサレリアという森の奥深いところで平和に暮らしていた。しかしある日クロノクル・アシャーが新しいモビルスーツのテストでカサレリアにやってきた。パラグライダーで遊んでいたウッソがうっかりモビルスーツに引っかかって奪取してしまうところから話は始まる。そのしばらく前に、ザンスカール帝国はカサレリア近くの街ウーイックに反乱分子が潜んでいるとの情報をもとに、町ごと殲滅してしまい、…

とまあ、ガンダムでいうところの子供が初めてモビルスーツにうっかり乗ってしまい最強のパイロットになる、わりかし悪い国家なりがいて攻めてくる、戦いたくないんだけど仲間を守りたいが一心で敵を倒しまくってしまう、でもやっぱり戦いたくないという…まあよくある大人と子供の間の年齢の機微を沢山描こうとしたある種の宇宙世紀の王道作品である。カテジナさんは、ファーストガンダムでいうところのセイラさん的なポジションなんだけども、クロノクルに捕まって以来なにやら雲行きがおかしくなって、話が進むに連れてその内心の狂気が明らかになっていく…。

と盛り上げて書いてみたものの、ZZ的なご都合主義も沢山登場していて果たしてこれでいいのんか、とか、終盤になると登場人物を無駄に特攻させて片付けたり、とかく51話4クールも続けるのは大変だったのだろうと思う。退屈になりながらもわりと頑張ってみれたのは、他に趣味がなかったからだと思う。特に凹むのは、シュラク隊のメンバーを始めレギュラー脇役を容赦なく死なせていくところ。最終話で何人片付いたことか…

個人的にどの話が好きかといえば、振り返ってみて「鮮烈!シュラク隊」だろうか。その後の悲劇をひとつも連想させない明るくカッコイイ登場はこのストーリーで一番ポジティブで盛り上がって、かっこいいところだと思う。ま、Blurayは買わないかな…。とりま、いっこくらいHGUC組んでみようと思う。

HGUC 1/144 LM314V21 V2ガンダム (機動戦士Vガンダム)