基幹システムで管理したい単位と業務で管理したい単位が違う。

基幹システムで管理したい単位は仕訳を行うために必要な単位で業務に必要な単位はそれよりもっと細かい商品単価であるとか商品単位であるとか業界標準の何とかコードであったりとかする。特に流通・小売とかはその辺りのセマンティック・ギャップが大きいと感じる。簡単に言うと「ユニクロの型番x番のYシャツ」というのが基幹で管理したい単位だとすると、現場では「ユニクロの型番x番のサイズがMで色はブルーで柄はストライプで素材はコットンのオックスフォードなYシャツ」という感じです。どこまで深くなるかわからないけど、型番だけじゃ意味がないはず。アパレルは。

この場合の解決策のひとつとしては、型番へのインデックスを作成することもあると思う。「色はブルーで柄はストライプで素材はコットンのオックスフォードなYシャツ」が客の本当のニーズであって、ユニクロだとか型番とかそういうのはどうでもよくて、それは飽くまでも売る側の都合。

  • 「〜なYシャツ」からいかに型番X番を導出するか
  • どのような色やどのようなデザインのものが売れているのか

という感じのOLAPやデータマート的な、その先への方向性を考えると、その先には素晴らしい未来が待ってるんじゃないかと思ってしまう。それは、単なるコスト削減に留まらないITシステムになるでしょう。その途上で、RESTは絶対に必要な技術だろうなーと思います。

経営戦略そのものにガッツリとITが関わるための手段として、OLAPやデータマートなど、Semantic Webや統計解析なんかは絶対に必要な技術になる。特に、統計解析の技術はマーケティングに直結するため、これがツールとしてシステムに組み込まれて提供されるようになったら、業務システムのITはもっと進化して、IT企業も土方とか3KとかITゼネコンとか言われなくなると思う。RASとかACIDとかマイグレーションとか、それだけではない技術を提供できるようにならないと、こんな枯れた分野で差異を出すのは難しいんじゃないか。

そう考えると、広告系SIベンダーとか、コンサル系SIベンダーとか、証券系とか、すっごく強い気もするんだけど、うちの会社がそれに気づくことはないんだろうなぁ…。

で、基幹システム上の情報をどのようにほげほげするかについては、もう少し先の話。