集中してテキストを書く環境

Intense concentration

4月はなんだかんだで書かないといけないまとまった文章が4本もあったので、ずっとEmacsと向き合っていたのだが、正直いって素のEmacsは日本語の文章を書くには向いていない(私はこの手の道具はカスタマイズを最小限にしてなるべくデフォルトを使う主義だ)。昔はTeXで論文のようなものを書いていた時期もあって、そのときも同様の違和感があり、wysiwygエディタの素晴らしさを痛感したものだった。かといってwysiwygを使うと不自由さを痛感したものだが。

最初の殴り書きではgistに直接書いていたが、原稿を仕上げる段階になってからはそれでは不安がある。かといってEmacsではどうも合わない。というわけで2日ほど Writebox というChromeアプリを使っていたらこれが非常にフィットして気分よく文章がかけた。MacでChromeだとEmacsキーバインドで軽快に書けるし、スクロールもEmacsと違って非常にスムーズだ。問題があるといえば reST で書いてもハイライトされないしちょーっとだけ不便だなと思っていた。だから、自然言語を書くときにはまずWriteboxを薦める。ファイルをGoogleドライブかDropbox上に置けるのもよい(他のローカルファイルシステムには置けない)。使いたいときはブラウザでログインしてダウンロードとかしなくてよいし、 mv コマンドでよい。そして気付いた。Emacs自然言語を書くときの違和感の正体は左右のマージンがないことだったのだ。左右のマージンがあることによって、全画面表示にしても狭く感じない - 空間とはかくも大切なものだったのかと気付いた。

そこで私は調べた。Emacsで左右のマージンを設ける方法を。と思ったら、EmacsでDarkroomを作るという記事があり、まあこれは入れるほどでもないかと思ったがマージンを入れる方法が書いてあった。

(set-window-margins (selected-window) 20 20)

これを、 M-x eval-expression で実行する。これで左右にマージンが適当にうまれる。20がマージンを表しているので、この数値を適当に調整してほしい。これとMacOSでのCarbon Emacsのフルスクリーンを組み合わせて使うことであと3年くらいは戦える気がする。シンタックスハイライトがほしい、Emacsが恋しい、懐かしいという方には朗報である。これからもEmacsを使い続けることができる。