ちょっと大きな動き?@Lessig御大

"An Inconvinient Truth"(都合の悪い真実)なる映画があるらしいです(via Lessig御大)。なんとあのAl Goreが! 自分のことを

Used to be the next president

なんて言いながら、環境破壊についていろいろ言おうとして、これを大きな動きにしようとしてるみたい。

脊髄反射で考えるなら、Bush Jr.に敗れた民主党のAl Goreだから政権奪還の流れを環境保護から作ろうとしているというのは安直な考えだが尤もらしい。ただ、実際のアプローチとして、アメリカの石油メジャーを動かすためにどこから動かせばいいかというと、それは共和党の上から動かしてもダメなわけで(共和党は資本主義者のイヌだから)、だったら下から突き上げてやろうというこのキャンペーンのアプローチは正しいかもしれない。Kyoto Protocolを批准できなかった国なんだから、どんなに偉い人が言ってもだめなわけで、結局、最後の主権者たる米国市民が出るしかないじゃんか、という感じがする。だから、このアプローチは環境保護については意外と正しいアプローチなのかもしんない。
次の問題は中国様で、その次はカナダかな? なんというか、環境問題ってのは赤の女王の世界のチキンレースなわけで、「みんなで一斉に止まろう(そうすれば誰も負けない)」という合意をどうやって現実的に実行するかなんだけど、まあこういうのは誰か強権的な人が「止まれ!」というしかないんじゃないか、っていう気もするんだけどその強権的な人が先頭をガンガン突っ走ってて、二番目の人がこれまたガンガン突っ走ってるからどうしようもないんだよねえ。うーん。