機械たちの時間 (ハヤカワ文庫 JA (532))を読み終えた(随分前に)。機械たちの時間は人間たちの時間のそれとは違うという。エントロピーが増大するのではなく、エントロピーが減少する方向へ機械たちの時間が流れる(いきなりネタバレかよ)というのだが、そこでそもそも躓いてしまった。
エントロピーとは情報量であって、観測という行為によって情報量は増大する。物理現象や情報処理が連続して試行され結果が観測されるにつれて、エントロピーは増大するのだが、機械たちの精神はエントロピーが減少する方向へ発展していくという。もうワケワカラん。
この現象を理解するのではなく、感覚として把握できるようになれるんだろか。このあたり、コンピュータも関連するし、情報処理する主体としての知能も関係するし、熱力学的な機械としての脳味噌も関連するトピックなんだろうけど、解明されるまでには、まあとんでもない時間がかかるんだろう。
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1995/11
- メディア: 文庫
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