ゲームリテラシーだってよ

問.次の記事の問題点を指摘せよ

「ゲーム機やソフトが進歩する一方で、ゲームリテラシー教育が進んでいないのは事実ですね」
 坂元教授によると、さまざまな実験をしたところ、暴力が正当化されている▽暴力を振るうことで報酬が得られる▽主人公が魅力的に描かれている場合、個人差はあるものの、暴力シーンが多いシューティングゲームをやることで、プレーヤーの暴力的傾向が助長されるという。
 ただその場合でも、暴力が正当化される理由は何か▽なぜ、主人公は暴力を振るわないといけないのか▽倒された者の家族はどんな気持ちか??など、「ゲームに描かれていないもの」を考えることで、暴力は「ゲームの中のもの」と理解させることは可能だという。
 ゲームリテラシー教育とは、子供にゲームに描かれていない背景、制作者の意図まで理解させ、子供がゲームにコントロールされないように教えることだ。

答.

  1. 記事の事実関係では、シューティングゲームの実験結果についてのみ言及されているのに対し、記事の論調はゲームの全てを批判するように書かれている
  2. シューティングゲーム」や「暴力」、「暴力的傾向」など、曖昧な言葉が定義なしに用いられている
  3. センセーショナルなゲーム批判とは一線を隔しているように見えるが、実際はセンセーショナルなゲーム批判でしかない
  4. 『暴力が正当化される理由は何か▽なぜ、主人公は暴力を振るわないといけないのか▽倒された者の家族はどんな気持ちか??など、「ゲームに描かれていないもの」を考える』など、ゲームの実態を理解しているかどうか疑わしい記述がされている

さあ、あなたはいくつ答えられましたか??