筑波大学で分散システムの話をしてきました

また呼んでいただいたので、筑波大学の情報システム特別講義D(1/19, 20 - 20日4限)で話してきました。これは業界で川島さんに無茶振りをされた人が聴講に来た大学生を置き去りにして講師陣に実力を試されるという素敵なイベントです。発表に使ったスライドはこちらです。自分で論文読んで証明を考えながら作ったスライドなので曖昧なところや誤りがあれば指摘いただきたいです。

前回はデータベースの話をしました。

kuenishi.hatenadiary.jp

今回は、転職もしたし、NoSQLブーム的なのも一通り終わったのでもうデータベースの話でもねーだろってことで、分散システムの理論面に入門した内容になっています。分散システムの理論面は20世紀に一通り出揃ってしまって、21世紀の最初の15年は実装と運用の時代でした。具体的には、理論と実装のギャップをどう埋めるかという研究や試行錯誤が盛んで、理論それ自体の進歩はそれほどでもなかったと思います。…と言いながら、自然言語で記述する分散システムの証明に限界があって人類には難しすぎるのも事実なので、その検証や証明を補助するツールや理論がいくつか試された時代でもありました。そのあたりは発展編として、私はカバーできませんしませんでしたが、10年後には現場でも必要になっている技術だと思うので、いまから入門しておいてもよいかと思います。

おまけ

データサイエンス根性論

Kota UENISHIさん(@kuenishi)が投稿した写真 -