Chromiumをビルドしている

ふと思い立ったが吉日、昨日からChromiumをビルドしようとしています。まだ終わっていませんが。
手順はMacBuildInstructionsが詳しくて、基本的にこの通りやっていけばとくにつまづくことはありません。ポイントは面倒くさがらずにgclientやdepot_toolsをちゃんと使えば動きそうです。
何を言いたいかというと、一連のドキュメント・インストラクションを通じて不自然な手順がほとんどないのです。大抵のどこぞのドキュメントなら、やれ環境変数を設定しろだの、やれGUIを起動しろだの、やれユーザー名を入力しろだの、なんでビルドだけでそこまで余計なことしてくれんねんというくらい意味不明な手順だったり、お節介だったりしますが、Chromiumのドキュメントにはそういったところがあまりない。Firefoxのビルドなんかも試みた私ですが、結局手順が複雑で断念したことがあります(私がサルだからできるわけがないという説もある)。Android SDK(だっけ?)もやってみようとしたのですが、JDK 1.5に依存していて1.6では動かないらしいという致命的な欠点がありました。
でも、Chromiumは違った。サルのようになってコマンドをひたすら打ち込むだけでもよいし、説明を読んで何をやっているか理解しながらやってもよい。自分で考えながら手順を追う人にありがちなミスとして、「この手順は省略できるんじゃないか」「この手順はこうした方がよいのじゃないか」などと考えてしまうがために結果としてやりたいこと(ビルドやらインストールやら)に失敗してハマる、というのがあります。自分の頭でせっかくモノを考えられる人なのに、こうやってハマってしまうがために考える力を奪われるというのはとてももったいないことです。
でも、Chromiumは違った。ほどよく手順を理解しながらサクサクできました。これを書いている今もバックグラウンドでビルドが走っていますが、なんだか安心しています。こんな穏やかな気持ちでビルドを待てるなんてとても新鮮です。これだけでChromiumのファンになりそうです(とはいえ、結局動かなかったら嫌いになるのかも…)。
それにしてもビルド長い。MacPortsに入れるにしても、こんなにビルド長いんじゃあ考えモノかなぁ…。
お、ようやく終わりました。無事Chromiumが起動しています。ビルドせずにChromium使ってみたいという方はnightlyをどうぞ。