週末2連戦はこちら。森博嗣の小説は読まず嫌い*1が原作だとは知らずに押井守という名前だけで借りてきた。ありがとうツタヤ。
近年つちかってきた演出手法を封じ、『イノセンス』とはまったく違うシナリオ・演出法を持ってこの映画を若者へ向けたエンターテインメント作品として作ろうと決意したという。
ストーリーに関する解釈としては、まあ特になし。ニヒリズムと繰り返しと絶望。終末論が出なかったのはふと不思議に思ったけど輪廻の思想からいえば当然か。それにしても最後の20分のために前半の2時間がある感じ。退屈な日常はクライマックスのための準備だと思って、我慢して観ること。
日常も同じ。いくら退屈でも、ラブストーリーは突然にやってきたりするので、準備を怠らないこと。「若者に対するメッセージ」とか格好いいこと書いてあるけど、アマゾンの書評を観れば、まあ伝わっているのかなぁと思う。
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いつも同じことの繰り返しで、淡々と毎日を過ごしていくと記憶も虚ろになっていく、というのは、要注意。飽きっぽい私には自戒ですね。
ああ、あとドッグファイトのシーンはどれも刮目して観よ、って感じです。しかしストールターンして相手のケツを噛むのはいいにしても、相手が失速して落下しているのを横から打ち抜くとかってできるのだろうか。同じ速度で落下しないとああは撃てない、というか物理的に不可能なのかもと思ったけどGCはそこいらのものより大分キレイです。映画館で観たかったなぁ。
「人生の可能性を留保したくて何も踏み出さなければ、傷つくことはない。でも自分の経験から言えば、不幸になるのも人生の醍醐味(だいごみ)。その覚悟と意志があれば、人生は情熱の対象になる」。豊かな社会の中で、生きることの意味を見つけづらくなった若者へのメッセージを、作品に込めるという。