文体はまるで朝日新聞のよう。この本の第一ターゲットが40〜50代のおっさん連中であることが一目瞭然。ま30代や20代の人にも当たり障りのないようにいいこと書いてあったりする。というか、彼らに対しては「世間はこれだけ不条理が満ちているんだと」と、懇々と諭しているように思える。今思えばそうなんだけど、読んでるときは鬱々とした気分になってしまった。
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/15
- メディア: 新書
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そもそも世界は不条理なもんなんだけども、(自分も含めて)若者はそういうことを実感できていなかったりすることもあるし、よくわからない戦後教育のおかげで不条理の要求水準がかなり高くなってしまっている。給食費を払わない団塊Jrとかチャチな医療ミスで訴えたりする人々のことね。そういう世界の不条理に対してどういう風に立ち向かっていくのが正しいのかは分からないけれども、もしかしたらそういうデカイ声出すのが正解なのかもしれないし、そういうことして白い目で見られるのは失敗なのかもしれないし、かといって泣き寝入りしても失敗だろうし、とかく不条理というか運は大切ですねってことでFA?