U2のボノ

彼はいろいろチャリティやろうよ、みたいなことをやってて尊敬できる人物ランキングにも入っているようだが、一方で彼のことを信じられなくなるような事実もある。

製薬会社のパテントを糾弾する一方で、自分のパテント料はしたたかにガードしようとするボノ。決して裕福とは言えないアイルランド政府に圧力をかけ、アフリカへの政府支援額を二倍に増額させておきながら、自分はその政府に税金を払いたくないというボノ。これでは偽善と言われても仕方ありませんね。

貧しい者を救おうとするのは立派な志です。しかし、自分の中で整合性が取れない正義は、長い目で見れば社会に害悪を及ぼすだけだと思います。この件に関し、ボノはノーコメントだそうです。

彼はNew Orderに多大な影響を受けたとNew Order Story [DVD] [Import]の中で語ったけれども、New Orderというのは商業主義に全く媚びずにいながら、商業的に成功している存在であって、しかもチャリティなんて偽善は言い出さない。そういう、とことんまで自己中心的な彼らは素晴らしいと思うが、他方、ボノの姿勢は中途半端なのだ。大きな影響力を持つなら、ビル・ゲイツのように徹底的な戦略を持って合理的に慈善活動をすべきなのに、ボノのやることは矛盾している。単に口当たりのいいことを言って歌って、ライブ何たらとかいう変なイベントを起こして(客から金を搾り取って)、常に話題の中心にいたい(そして儲けたい)だけなのではないかと思える。

ちなみにU2の音楽はもともとあんまし好きくないです。なんかつまんない。