- 作者: エスター・ダイソン,吉岡正晴
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/07/24
- メディア: 単行本
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アメリカのIT産業の黎明期を支えたEsther Dyson女史の著書。向こうでは超有名なニュースレター"Release 1.0"の主宰者というか編集者というか。インターネットの良心、EFFの初期メンバーでもある(本人は乗り気でなかったらしいが…)彼女が98年にネット社会の未来を様々なトピックについて現状や未来像などを描いている。
まずはインターネット黎明期から、Web前夜までどうやって現在(当時)のコミュニティが出来上がったかが描かれている。
次に現状と未来について、この本ではgoogle以外のことはほとんど予想されている(わけでもないか。napsterとかもなかったような)。web2.0的なビジネスモデルの原形みたいなのもあるし、匿名性の問題についても本質が書かれている(ただし舞台はメーリングリストだが)。あとは…ちょっと前に読んだのに随分忘れてるorz
とにかく、ネットの歴史というか、古き良き雰囲気がそこにはあって、現在のRI*AとかJASR*Cみたいな金の亡者みたいなキモい話は出てこない。最近売れているらしい何とか進化論っていう本より面白いよ。