路上の自転車とマナーと嘘つきの人生

歩道を歩いていると、正面から自転車がやってくる。まあまあ人通りのある時間帯だ。とくに気にせず歩く。自転車も進んでくる。よけない。こちらもよけない。あわやぶつかる一秒前、こちらが躊躇して歩みを止める。自転車は少しだけ向きを変えてすれ違ってい…

リアルタイムとバッチの違い

昨日、分散DB本読書会のあとに品川のラーメン屋でリアルタイムとは何ぞや〜みたいな話になった。自分の思いついたポエムをここに書いておこう。現場の問題とはあまり関係がない。Stream Data Processing: A Quality of Service Perspective (Advances in Dat…

Vガンダムを(やっと)観た

さて宇宙世紀シリーズはほとんど観たしなあ…楽園追放面白かったけど、バンダイチャンネルで観たアルドノア・ゼロはイマイチだったなあとか考えていたところで、次は何にするかなあとボンヤリとバンダイチャンネルをウロウロしていたところ、うっかり間違えて…

今更ストレージサーバーをFreeBSDとZFSで組んだ話

diy

家にTimeCapsuleが2台あって、Mac miniも一部ストレージサーバーになっていて、デスクトップマシンにDVDを保存していて、しかも写真はS3にバックアップしてたんだけど、そろそろMac miniが一杯になってきて…という、まあいろいろ限界に近づいていたので我が…

QConTokyo 2015 で喋ってきました

QCon Tokyo 2015 Conference|QCon 東京 2015 カンファレンスQConTokyo 2015で、データベースアーキテクチャーの動向と使い分けというお題で発表する機会があった。Bashoは2014年2015年にかけてQConのグローバルなゴールドスポンサーをやらせてもらっていて…

「技術」という言葉について

とくにソフトウェアとかインターネット的な世界のはなし。典型的な用法は「〜〜という新しい技術を仕事で使いたいのだけど、上司が許可してくれない」というものだ。この〜〜には、たとえばちょっと前だとLAMP, Ruby on RailsとかAWSとかHadoopだし、今だと…

キッチンライフを少しだけ楽しくする課金アイテムKitchen Aid

我が家では家事を楽にするための設備投資は推奨されている。最新の課金アイテムはキッチンエイドのスタンドミキサーというやつだ。これの便利さは折り紙つきで、なにせ手を汚さずにいろんなものを混ぜることができる。海外の料理番組では「キッチンエイドの…

Papers We Love というコミュニティ

第4回 システム系論文輪読会 - connpassが開催されると聞いて、思い出した話。日本だと、○○読み会という形で、特定の国際会議の論文をうわぁーっと集中的に輪読するコミュニティはいくつかあるけど、ある分野なりをまとめて回し読みしようという試みはないよ…

出張でシアトルに行ってきました

Bashoではリモートワークが基本なのだが(もちろん一部にオフィスもあり通勤している人もいる)、年に何度か社員が集まっていろんなことをする機会がある。詳しくは述べないが、オンラインでできないことをやることが目的だ。行きの飛行機では映画を2本観た…

Netflixのモダンなクラウドベースのプラットフォーム

生活リズムが乱れることがしばしばあって、たとえば遅くまでプログラミングの仕事やネットサーフィンをすると脳が興奮してなかなか寝付けない。もともと寝付きが悪くて、遠足の帰りのバスも一人だけずっと起きてるような子供だったのでまあ仕方がない。さら…

Riak Meetup #5 を開催しました

Riak Meetup #5 を開催した。足掛け2年以上、ひっそり長く続いてよい感じだと思う。同日に今をときめく会社が開催するMackerel MeetupやSecure AWS Users Groupがあったりして参加人数を懸念していたが、それなりに濃い話がみんなとできて非常によかった。ぼ…

Riak の運用とかについていくつか

Riak Meetup Tokyo #4 その後の運用の話という記事が出てきて、わりとカジュアルな運用の場合だとあれだけでも十分かもしれない。のだけど、本当はもっといろんなことができて、いろんなことに対応できるのでその基本的な扱い方や考え方をいま流行りのQiita…

Riak Core の紹介

Erlang アドベントカレンダー 2014の23日目の記事です。Erlang/OTPでアプリケーションを書いていると、システムを冗長化するために複数ノードでうまく協調動作するようにさせるために、Distributed Erlangの上に構築されたFailoverやTakeoverを使う場面がい…

riak_test でインテグレーションテストの自動化

Erlangアベドントカレンダー16日目の記事。CROSS 2014で分散システムのテストがどうのという話になったときにぼくは riak_test をちょっとだけ話したが、それをもうちょっと詳しく説明しておこうと思う。ちなみに2年前もちょっとだけ紹介していた。 is 何 Ba…

ビッグデータ基盤技術勉強会で喋ってきた

研究会が設立されるとか、前からそういう流れになるとは聞いていたが、今日(11日)に開催されたビッグデータ基盤技術勉強会に参加して発表してきた。招待してくれた川島先生には感謝しかない。それにしてもあれ研究会じゃないの、ビッグデータとかいまさら…

Erlangアプリケーションを node_package で簡単パッケージング

この記事はErlang Advent Calendar 2014の9日目の記事です。Erlang/OTP でサーバー作ったあとのデプロイはわりと大変だ。リリースをわりと念入りに作っておいても、ディレクトリ構造がややこしかったりいろいろと面倒らしい。ぼく自身は運良くそういう問題は…

怠惰な人と勤勉な人の違い

ちょっと疲れたな&でももうちょっとやることがあるというとき 勤勉な人: ちょっと目の前のひと仕事片付けたら一休みしよう(といって結局休めない 怠惰な人: ちょっと一休みしたら目の前のひと仕事を片付けよう(といって結局やらない

msgpack-erlangのはなし

この記事は Erlang Advent Calendar 2014 の三日目の記事です。 MessagePackというシリアライゼーションのフォーマットがある。これはまあまあ有名じゃないかもしれないけど、今をときめく fluentd の裏側で使われているプロトコルだ。この手のシリアライザ…

日本のデータベース系のコミュニティ、なぜイマイチ盛り上がらないのか

11月の19,20日に開催されたWebDB Forumに参加してきた。カンファレンスそのものは、いろんな人に久しぶりに会えたり、ネット上でなんとなく知っていても話したことなかった人と話したり、意外な人の意外な一面をみることができたりと、とても楽しむことがで…

ラスベガスで開催されたRICON 2014に行ってきました

日本でもそうなのだが、アメリカでも分散システム専門で、しかもアカデミアと産業が両方出てくるカンファレンスはRICONを除いてほとんどない。確かに分散データベースに関するカンファレンスはアメリカではいくつかあるのだが、わりと商業的であったり、運用…

バグの間抜けな倒しかた

プログラムを書いていると、間抜けなバグをいくらでも仕込むことができる。たとえば一文字だけのTypoだったり、ifの括弧のつけわすれであったり、エラー処理をひとつ忘れていたり、もしくはその言語特有の間抜けなバグというものもあるだろう。そういったバ…

Riak 2.0がリリースされていた

9月に入ってから、Riak 2.0がリリースされた。昨年の今頃から動き始めて、1年かけてようやっとリリースにこぎつけた。あちこちで繰り返されているが、ここでも新しい機能をちょっとずつ試していきたいと思う。マーケティング的には華々しく4つくらいの新機能…

システム系論文輪読会で話してきた #pfisystemreading

先週の金曜日に、PFIで開催されたシステム系論文輪読会で話してきた。いい加減に積んであるものが多すぎて、こういった機会に便乗して自分を追い込まないと何もできないからである。第2回 システム系論文輪読会 (2014/09/19 19:00〜) 第2回 システム系論文輪…

退路を断つ

ベルセルクのドルドレイ攻略戦で、鷹の団が川を背にして陣をとるシーンがある。グリフィスはそこで「後ろは川だ!退路はない!ここで踏ん張って勝つぞ」といった趣旨の発言で味方に発破をかけて大軍に勝つというシーンがある。人間が自分で何かを達成したい…

在宅勤務環境を整備した

2年前に一念発起して組んだマシンがあって、Core i7と32GBものRAMを節操無く積んでいたもののファンの音が気になるとか子供が邪魔をするとか、ディスプレイが小さいとか理由であまり使っていなかった。引越を機会に自分の仕事場がつくれそうなので、これを機…

Riak CS 1.5 がリリースされました

Riak CS 1.5.0 が米国時間で昨日、リリースされた。OSSになってから1年余りになる。このリリースは、1.4系に残っていた多くのバグをなおしつつ、いくつかのAPI追加を行ったものだ。相変わらず運用まわりの地味な機能追加が多い。また、コレは Riak 1.4系の上…

遅ればせながら「「特許庁業務・システム最適化計画」の改定について」について

Slashdotでみた56億円返還の件で興味が湧いて調べていたら、 「特許庁業務・システム最適化計画」の改定についてというやつを見つけたので目を通してみた。一度失敗したプロジェクトをどう再出発させるのかということと、実社会に直接影響を与えるこのシステ…

組織の発展段階におけるトレードオフの移行

なんか昔の下書きが放置してあったので、頑張らないでなんか形にしてみよう。 初期:人が少ない 1〜4人 スピード重要 分業なし 自分から仕事を見つけられる人 組織の目標、レゾンデートルをビジネスモデルと一緒に構築していく 中期:人はまだ少ない 5〜20人…

「すごい Erlang ゆかいに学ぼう!」という本が7月に出ます

すごいErlangゆかいに学ぼう!作者: Fred Hebert,山口能迪出版社/メーカー: オーム社発売日: 2014/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るいままでいろんな観点からErlang/OTPに関する本が出てきたが、この本はそのErlangの技術の…

カンファレンス行動規範 (Conference Code of Conduct)

Conference Code of Conductというものがある。邦訳では会議での行動規範となっているが、これだとちょっとサラリーマンの我々には分かりにくいから、今風の勉強会らしくカンファレンス行動規範と訳した。詳しい内容はリンク先をみてもらいたい。これは、カ…