子守に使える電子デバイスを正しく選ぶ方法

devil ducky on the sea of ikea

先月くらいに切込隊長がわりと真剣に批判していたことがNHKの朝イチで放送された。概要はこうだ。

子供を静かにさせるためのツールとしてiPadをはじめとするタブレットやスマホを与える親がいる。これは発達上、教育上よろしくないと小児科医会がアピールしているので控えるように。
例えば、投稿動画アプリなどを子供に与えてはならぬ、なぜなら列車事故の動画などをウッカリみてしまうためだ。

といって、列車事故の動画をその場で放送したのだ。残念ながらうちの息子はその投稿動画を見てしまった。これでは子供にテレビどころかNHKすら見せられぬのか…?と思ったらNHKさんネットの投稿動画を元ネタにした番組を持ってらっしゃるとはこりゃ実に滑稽でNHKも見せられんという結論にしかならない。

しかもこの話、科学的根拠は皆無という。どこかにあれば、読者諸君に教えていただきたい。参考:

とはいえ子供を持つ親としては、どうしてもそういった子供を静かにさせるオモチャが必要な場面はあり、子供がやりすぎないように注意する必要がある。番組やニュースでは「1日15分まで」といった寝言が飛び交っているが、これは技術的に解決できる問題だと私は知っている。

そこで我が家では SIMを抜いたiPhone4S, Retina iPad などを持たせている。これは、iOSデバイスやMacOSではペアレンタルコントロールが優れているためだ。そこで、子守に使える電子デバイスを正しく選ぶ方法(うちでやってる方法や考え方)をいくつか提示したい。運用については、某所に上がっているので、そちらを拝見するとよい。

Android

すこし調べたところ、Androidにもペアレンタルコントロールの機能はJelly Beanからついたようだ。もう少ししたら実用的になるかもしれないが、未熟だと判断した。またアプリストアにマルウェアがかなり出回っていることからセキュリティリスクも高いと判断した。もし「こうすれば簡単&安全だよ」という方法があれば是非知りたい。

Windows

息子が1歳の頃に最初の端末を与えたが、WP8はまだ日本では出ていない。Windows 7Vistaにそのような機能があったらしいが…

iOS, MacOS

eMacというのを出していたくらいで、90年代から教育用コンピュータの開発に熱心だっただけあって、さすがにペアレンタルコントロールの機能やインターフェースが充実している。システム設定にペアレンタルコントロールというパネルがあって、そこでかなりのカスタムができる。
アプリの設定やSafariがアクセスURLなどは、ホワイトリスト、ブラックリスト、全面禁止などかなり柔軟にカスタムできる。我が家では iTunes Store は禁止、YouTubeはインストールしない、SafariiOSでは表示しないようにしている。息子がお気に入りのアプリはGoogle Mapsだ。こちらの端末の管理は主に妻がしている。

iOSはアプリも豊富だが、これはこの際関係ない。

私がMacBookを触っているときは息子はどうしても触りたがるので、私のお下がりのMacBook Airを与えている。これも厳重にペアレンタルコントロールしていて、起動できるApplicationはかなり制限してある。彼が成長するに従って徐々に解除していく予定だ。Emacsはターミナルはまだ入れていない。もちろん管理者アカウントは与えず、基本的な管理は私が行っている。

Linux

親がLinuxを触っていると、やはり息子もターミナルを叩きたくなるらしい。そこで、Linuxでは彼のアカウントを別途作って、私がログインして使わせるようにしている(わたしの作業中のファイルを壊されてはかなわないので…)。そしてターミナルを開いて、 sl というコマンドをひとつだけ教えてある。

結論

  • こういった端末を買い与えると子育ては非常に楽になる
  • 約束事での制限などの運用をやる必要があるが、きつすぎる制限は意味がない
  • 制限を緩和するにはOSに適切なペアレンタルコントロールを設定すること
  • 私はいまのところ iOSMacOS を推奨