太陽光発電は生命、宇宙、そして万物についての(究極の疑問の)答えなのか?

再生可能エネルギーの全量買い取り制度の買い取り価格を協議してきた経済産業省の「調達価格等算定委員会」は25日の会合で、太陽光で発電した電気の買い取り価格を1キロワット時当たり42円(税込み)、買い取り期間を20年とする委員長案を提出した。

はてさて、どうしてこういうことになっているのか、これまでさっぱり感心がなかったのでよく知らないが42円は高くないか。天然ガスや石炭なら約10円/kwh程度に抑えられるのにわざわざ50円ほど?もする電力を買わなければならないのか。原子力には税金から出る見えないコストが多く上乗せされているので8円/kwhは幻想だ、という言説があるようだがこれでは何も問題は変わっていないではないか。どこからその42円という金が出てくるのか。
そうやって大量生産した太陽電池パネルの製造・廃棄のコストや二酸化炭素・環境リスクは見積もっているのだろうか。太陽電池パネルを製造するためのレアメタルはどこから調達するのか。まあ原子力発電に使うウランも今は輸入ものだったはずだが*1。原子力発電がリスクの高い技術だとしても、わたしは人間性に対する挑戦ではなく人智に対する挑戦だと思っている。原子力は輸出産業でもあるわけで、ただでさえ家電やコンピュータの輸出が衰えている中でそれをやっていいのだろうか。
年金問題もあるしで日本はもうオワコンなんじゃないかと思いたくなるような日々が続くのであるが、私達は次の世代にいったい何を残せるのであろうか。何かを残さないといけないのだが。せめて、希望だけでも。

*1:人形峠にはもう残っていないのかな