「重力とは何か」

さてリケイダンシ(白目)なら誰もが一度は夢見て挫折した相対性理論。かくいう私も大学に入った最初の学期は「相対論入門」を受講し5月の連休を超えられなかったクチだ。高校までの古典物理に問題を解く楽しみと不満とを同時に抱えていた私にとって素晴らしい第一歩となるはずだった講義…!! しかし現実は甘くなく高校までの簡単な勉強とは全く違う数学の世界。世界線とは一体。テンソルとは一体。…眠いのは朝方まで2chを見ていたからだ。そういう学生時代を過ごし、就職してからはいつの間にか仕事に忙殺され20代を終えた人は少なくないはずだ。この本はそういう人のための本だ。

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)

もしくは物理の講義が面白くて、大学に行くのを楽しみにしている高校生や、現在進行形で相対論と量子論の物理学に挫折しかけている大学生のための本だ。また、最先端の理論物理学を数式を使わずに平易な言葉で解説しているので、いわゆる理系でない方にも自信を持って勧めることができる本だ。なぜかというと、高校の物理学以降の物理学の全体図を平易に解説してくれるから。これから物理学を志す少年、一体どこまでいけばよいのか分からない教養課程の大学生などに特にオススメ

ここまで興味を持たれた方は著者のブログに序文が載っているのでそちらをご覧頂きたい。わたしはここに載っていない序文の最初でクスリと笑ってしまってからは、そのユーモアのセンスの虜になってしまい、今週の電車の中で全部読んでしまった。

Twitter@PlanckScale もどうぞ