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自転車で歩道を走ってはいけない、歩行者がいそうなら必ず降りるべし

特にこれがきっかけというものもないんだが、下書きにあったものをそろそろ片付けたいのでと思ってちょいちょい調べていたら発言小町が引っかかってすわ「これは!!」状態になったのだが内容を読んでみると案外常識的だったのでつまらなく思ってしまいそっとウィンドウを閉じた。

私の主張は「幅3m以下の歩道を自転車が走っていたら車輪に傘を挿す権利を歩行者の基本的人権として憲法で保証すべき」である。簡単に計算してみると分かるのだが、重量15㎏の自転車に体重45㎏の人間が乗って60㎏になったとして、それが人間の歩行速度4km/hで移動すると運動エネルギーは

0.5 * 60 * 4.0 * 4.0 = 480.0 [kg km^2 / h^2]

であり、比較対象として、まあ野球のボールが時速150kmで飛んでると

0.5 * 0.15 * 150 * 150 = 1687.5 [kg km^2 / h^2]

くらいの運動エネルギーになる。4km/hは歩いていても割と遅いと感じるらしいので、ここでは仮に10km/hくらいとしてみよう。ちょっと急いでいる自転車や、向かってきた場合なんかはこれくらいの相対速度があってもいいだろう。

0.5 * 60 * 10 * 10 = 3000.0 [kg km^2 / h^2]

になる。つまりダルビッシュが投げる球のおよそ倍程度の運動エネルギーなのである。ダルビッシュと楽天の田中が同時に1つずつストレートを投げてきたときと同じレベルだと思ってもらっていい。衝撃は簡単には比較できないが、同じ運動エネルギーでも皮でくるまれて中が空気になっているボールと、運がよければゴムの部分にしか当たらないかもしれない鉄の塊とでは、衝撃は全く違うだろう。ああ金属バットと比べたらよいのかな。
つまり自転車に乗るかどうかでおよそ4倍の運動エネルギーの差があるわけで降りていればたとえ向かってきた場合でも750程度だから、時速100km/hの硬式野球ボールと同じ程度の運動エネルギーになる。硬度からくる衝撃の差を比べれば、実際は自転車にはもっと不利だ。なるべく自転車を降りて歩行者と同じ速度で移動することで、相手を殺傷するリスクを最低限に抑えるべきである。

さてこのレベルの衝撃だし、調べれば死亡事故の事例は簡単に出てくると思う。まあそれでも表題の私の意見に反対する人がいたらあなたは歩道で自転車に乗るとき、5000万円償う覚悟がありますか?と問うだけである。

とはいえまあこの阿鼻叫喚を見ていると問題はそう簡単ではないことが分かる。自動車を利用するには免許と数十から数百万円の資金が必要だが、自転車を利用するにはいまどき数千円もあれば十分だ。ということは、中距離(1km~10km)程度の移動をしたいが、数十万円の初期コストと年間十数万円の維持コストを支払えない人は多く、自転車を利用することになるだろう。これは人口がある程度密集している地域だけではなく、過疎地でも十分に起こりうる。さらに、生活上重要な道路の幅員が不十分なら、車道での自転車はすぐに弱者になる。そして歩道に上がることが許されるのだが、…僅かな金さえあれば自転車には乗れてしまうので、当然道路交通法の教育が行き届くはずはなく、すぐに無法地帯になってしまう。個人的には自転車の流通を制限して免許制にする一方で公道で取り締まりして警官にポイントつけるようにしてしまえばよいと思うのだが、まあことはそう単純ではないのだろうな。