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労組は十分に機能しているか?

弊社でも国内有数の巨大な労組が組織され、末端の組合員(正社員)まで、リストラから守られています。毎月3000円を超える組合費がそれを保証しています。言わば保険です。

派遣法を認めた国会議員はもとより、労組の責任はおおきいとおもいます。

昔の偉い人は言いました。「分割して統治せよ」と。然るに、派遣会社という名の口入れ屋は政府と手を握って自分たちの利益になるような規制緩和を実現しました。政府は分割統治の原則に従って、労働者を正社員、派遣労働者、フリーター、ニート、後期高齢者、年金生活者、ヒルズ族、という風に分割して統治しようとしているだけです。分割して統治される民衆は、選挙による合意がとりにくくなるため、主権を発動し政治をコントロールできなくなることでしょう。政治は暴走し、世襲政治家と資本家による独占的な政治が執り行われるようになるでしょう。紛れもなく、共産党がプロパガンダしている理想的な悪の世界です。

では、そうなることを防ぐために、何をすべきか? 

  • 労働者よ、団結するか?
    • ハイ、無理ですね。高齢化社会では労働者はマイノリティだからです。
  • 理想的な哲人政治家による専制政治を望むか?
    • ハイ、無理ですね。「第二のヒトラー」とか「軍靴の音が聞こえる」とか言われて新聞やテレビで叩かれます。インターネットも取り締まられることでしょう。独裁政治ではなくて恐怖政治が先にやってきます。ラインハルトなんて所詮は二次元です。政治は三次元で行われています。

日本人を世代で語る時代は終わったと思います。これからは階級で語る時代でしょう。では、その先に何があるか?理想的な民主国家では、自ら主体的に国政に関わる人間が、自らの意志と哲学に基づいて政治に参加します。個人が己の理想を明らかにして政治と仕事、生活、趣味に取り組むことによってこそ、世の中は少しずつ変わるのではないでしょうか。
複雑な要素によって構成された複合体が意志を統一することは、不可能ではないと思います。人間の体内には、それぞれ別の生物が沢山共生しています。そもそも、60兆個の細胞は別の細胞であって、本来共生する必要はありません。細胞はそれ自体、ある環境で生存するための十分な機能を備えています。ただ、単体で生存に挑むよりも、共生によって挑んだ細胞が生き残ったというだけです。細胞内の核とミトコンドリアは昔、別の生物だったそうです。人間の腸内にも、肌の上にも、多くの細菌が常在しています。それらはある目的に向かって共生します。全く別の生物が、生存というひとつの目的に向かって疎結合し、共生しているわけです。
同様に、社会を構成する人間も、自らが社会の細胞だと割り切って、己の役割を自ら定義していくことが重要ではないでしょうか。我々も、単体で生存に挑むよりも、ある粒度とある自由度の枠内で協力して生存に挑むべきです。
さて、お気付きかもしれませんが、ポイントは、「ある粒度、ある自由度」のレベルや、その範囲です。疎結合(アナーキズム)でもない、密結合でもない(独裁政治、戦後的一億総中流社会)、多様で複雑な構成の共存のスタイルの模索を、日本の社会は行っているのではないでしょうか。
そのゴールに対して個人ができることはやはり、己の理想を明らかにして政治と仕事、生活、趣味に取り組むこと、ではないでしょうか。とても難しいことだとは思いますが、そうでなければ、国家としての活力は失われ、日本の1〜3次産業は衰退し、一億総白痴の貧困社会となっていくことでしょう。
ここでは説明しませんが、一番大きな敵は悪役たる政治家やメディアではなくて、絶望です。まずは隗より始めよ、政治や仕事に対する絶望に抗うことから始めましょう。

こうした問題の前面に立つべき厚生労働省については、この10年間でやったことといえば、京都の誰も行かない辺鄙な場所に雇用保険料を流用して580億円もの巨額の費用をかけて「私の仕事館」なる醜悪なハコモノを建設し、毎年10億円の赤字を垂れ流していることぐらいだろう。

うーん、論旨が分かりにくくなってしまいましたが、メタファーというかアナロジーをくみ取って頂ければ幸いです。そんな研究やってる人もどこかにいるんだろな。

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