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We're stuck.

端的にいうと日本オワタってことなんだろうけど。情報システム産業の弱さの構造的な要因てなんだろね。

 ソリューションサービスを含むソフトウェア分野においては、日本、米国及び欧州それぞれの主要ベンダーの過去10年間の平均営業利益率は5.6%、19.6%、13.0%となっており、日本ベンダーの利益率の低さが際だっている(図表1-2-57)。
 その間の推移を見ても、欧米ベンダーは、毎年10%を上回る利益率で推移しているのに対し、日本ベンダーは5?6%前後の利益率にとどまっていることから、日本のソフトウェア産業にはこのような恒常的な格差を生じさせる何らかの構造的な要因があるのではないかと推察される(図表1-2-61)。

というか、○○白書って、この程度の分析ばっかりなんだけど大丈夫なのか。いや、まとめることに意義があるのか。そのひとつの答えとしては、日本の産業構造そのものにあるのかもしれないと。

必ずしも米国並みに雇用を流動化せよと主張する気もなくて、そういった日本の特性を逆手にとって強みに転換する方法だって考え抜けば見つかるかも知れないし。かなり難しいけど。

経済産業省のものつくり白書というのも、その程度の分析しかできてなくて、これから情報システムが企業の管理機構の中心に置かれるようになることは書かれているんだけども、その結論が「これからもIT化による効率化が進むだろう」程度の分析しか載ってなくて、お役人的に過ぎる。
歴史的には、企業の屋台骨のひとつとなる事務能力は、今までは日本人の粒揃いの寺子屋的な算盤能力の高さに依存してきたんだろう。けど、これからのコンピュータ時代には粒揃いの算盤能力よりも、算盤を作り出す能力がどこの事務屋にも必要とされている。つまり、事務の作業フローがビジネスモデルに直結していくということ。もしくは、ビジネスモデルやビジネスロジックの実装としての基幹システムが現れるということ。金融系であればそういう流れが先にできているけれども、設計思想はものづくりと何も変わってない。ものづくり的な思想ではここ数年、結果が出ていないということだと思う。
そういう思想がどのように煮詰まっているかというと、与えられたフレームワークの中で思考することに慣れているということ。貧乏なときの節約はとっても得意だけど、貯まった金の有効な使い方は考えられないということ。コンピュータの能力の進歩は現在のOA化の需要を遥かに上回っている状況で、有り余る計算資源をどのように使いまくるかという思考法にあんまり慣れてない。今までの事務処理を自動化・コンピュータ化するというのは得意かもしれないけど、ありあまる計算能力をどのように自分たちの会社の武器にしてくのか?という思考がないと、海の向こうの同業他社に置いてきぼりにされてしまうと思う。

つまり、256KBのDRAM(だっけ?)が売れまくっていたころはそういうことに挑戦してきた。だから、やたら薄い携帯も作ってしまう。速いネットワークを作ることは得意だけど、儲かるネットワークを作ることはなかなか苦手。昭和は速いネットワークを作れば儲かる時代で、ホント運がよかった。

ソフトウェアは特に抽象的な思考(今までのフレームを破るような、自己言及的or自己破壊的な思考)を要求する分野で、日本人は芯からそーゆーものを扱うのが苦手そうだけど、そーゆーものがこれからの世界を支配していくんだろう。あ、わたしも苦手です、そーゆー思考。