NHKの料金を初めて払った

ものすごく腰が低くて三回に一回は「申し訳ありません」とか「ご迷惑をおかけします」とか言ってくるものだから断れなくてつい払ってしまった。完全に俺の負けだ。

カタログやらをいろいろもらったのだが、自分をBBC辺りと対等だと思ったり、欧州各国にも似たような制度があるとか主張するところが非常に痛々しいし、昨今断続的に発覚する不祥事に対して言い訳しつつ自らを正当化しているようにしか思えない。法律なんかでそうやって権威づけないと料金の徴収もできないんだろか。「収入の9x%が受信料」なんて書いてあったけど、子会社も含めて連結で決算したらどうだろう。いろいろ問題点がありそうですが…。

前述の民業圧迫や公共放送のあり方との矛盾の他にも、関連団体の業務の肥大化や関連団体のビジネスがNHKの中立性を脅かすという問題点が指摘されている。

また、『朝の連続テレビ小説』や『大河ドラマ』に関連した展示会を開催する場合、NHK関連会社が地方自治体と共催することが多く、展示会経由でNHKに税金が投入されているのではないかとの指摘がある。

総合ビジョンには大手広告代理店の電通や博報堂、NHKきんきメディアプランなどの地方関連会社にはNHKエンタープライズ等のNHK関連団体をはじめ大阪府・大阪市・兵庫県・神戸市・京都府・京都市などの地方自治体や鉄道会社、地元財界などの企業などが株主になっている。

それからもうひとつ。NHKとBBCの間には超えられない壁があって、BBCはインターネット時代に対して非常に積極的な姿勢を表明しているということだ。その中心として「人間のクリエイティビティを最大限に増幅する」という哲学があり、Creative Archiveだとか、Creative Futureだとか、様々な試みを行っている。トンプソン会長は「BBCはもはや放送局ではない」を宣っているそうだ。果たして2011年、アナログ波が全て停まったときに、電波放送は生き残ることはできるのだろうか?
お仕着せのプラットフォームでしか録画できない、ネットにアップすればたちまち逮捕、番組制作はワーキングプア養成の過程そのもので、…といったところで、NHKも何か取り組んでるんじゃないかと思ってNHKのサイトに逝ってみた。

そして、放送番組と著作権というページを見て目眩がした。「NHKホームページはすべてNHKの著作物です。次の点にご注意いただいた上でご利用下さい」なんて傲慢な態度ですか。みなさまのNHKはどこ行った。価値のないモノに価値を主張してどうすんですかアナタ。

で、目眩ついでにリンクポリシーとか調べてみようと思ってNHKオンライン利用上のご注意ってのを見てみたら、あったあった。

NHKが承認した場合を除いて、NHKトップページ以外へのリンクはお断りいたします。 リンクを希望する場合は、(ご意見・お問い合わせ) からご連絡をお願いします。この際、リンクの方式やコンテンツの利用方法等によりご希望にそえない場合があります。

リンクを貼るのはそもそもネット上では自由なのであって、上のような戯言を抜かしているのは脳が化石化しているオッサンだけなんだが、じゃあ比較対象のBBCはどうなんだ、って思ったらlink to BBC from other sites的な項目はそもそも存在しないようだ。link policyBBCが強調しているのはBBCからのリンクであって、その先のサイトはBBCの管轄外ですよ(薦めてるだけ)ということしか書いてない。これが常識だと思うんだが、よく考えたら日本はCommon Lawの国ではないので仕方がないのかもしれないですかそうですか。

ま、大企業というのはどこもそんなもんなんかもしれない。企業じゃないけど。大きな組織に守られたまま愚かでいることをよしとした人間が多いというかなんと言うか。他山の石。