祈冥福

岡山というと橋龍、みたいなイメージがあったけど、ヤツの選挙区は倉敷ですから。別に同郷のよしみというか、そういう感覚はなかったから、あんまし応援してなかった。

ただ、彼が首相になったときは、なんとなくだけどロシア外交を重視してたように思う。カメラを持ってエリツィンとロシア紀行をしてたような、そんな記憶がぼんやりと残っている。今思えば陰で鈴木宗男が暗躍してたんかもしれんが、北方領土についてちょっと期待をしていたもんだ。省庁改革についてはあんまし期待してなかった。ホントに業務が統合されるのかと。数年後に来るIT化の波を見越していたわけではないので、結果的には失敗だったけども。あの黙して語らない男らしい感じは、小泉ともそっくりだが、ちょっとワルっぽい感じがどうしてもウケなかったというのはあるかもしれない。

高校のとき、我らが公民の海坊主先生が定期試験の珍解答を紹介するコーナーがあったんだけど、「今の首相は?」みたいな問題があったんだけど(正答はもちろん橋龍)、珍解答で

 橋 本  太 郎

てのがあって、海坊主先生が「はしもと、おそったろ」ととっても嬉しそうに発音するのが面白くて、今でも思い出しては笑ってしまう。要は失政を批判する皮肉になってる、ってのがいかにもヤツの好きそうなネタだった。

しかし橋龍は、どうしても失意の人、というイメージがあって、金丸・野中・中曽根などの巨星と小泉・森という新星の間に挟まれてしまって、どうしてもその陰はかすんでしまう。ともあれ、次に岡山県から総理大臣が出るのはいつになることやら。虎之助はアレだしなぁ…。